前歯の差し歯の値段は？【後悔する前に！】

• 差し歯の治療とは
• 差し歯の治療は選択肢が
  いろいろあります
• 差し歯一本いくら？
• 前歯の差し歯ってムズカシイ！?
• 神経のない前歯が変色してしまいました
• 差し歯の治療を
  迷っています
• 前歯の差し歯の付け根が黒くなってきたどうしたらいい？
• 差し歯のホワイトニングについて
• 差し歯がとれた時、他の医院でも治療できますか？

差し歯の治療とは

むし歯やケガなどで歯の大部分を失い、
歯の一部が残っている状態の時に行う治療です。
歯科医院では被せ物と呼ぶことが多いです。

神経を除去する場合は
歯の支えとなる土台（コア）を立てて差し歯をします。

差し歯の治療は選択肢がいろいろあります

差し歯って保険がききますか？

素材によって、差し歯は保険対象の治療です。

保険適用の差し歯の場合は、
・前歯から中間の歯まで金属の上にプラスチックで覆った硬質レジン前装クラウンで治療します。
・奥歯は、銀歯になります。

差し歯の材料で見た目も寿命も変わってきます

保険の治療の場合

レジン（歯科用プラスチック）と金属（銀歯）製のものになります。

強度はあるのですが、長い期間使っていると、
汚れや着色などで黄ばんだり、変色がおこってきます。
金属が使われているので
金属アレルギーを発症する場合があります。

自費の診療の場合

素材はセラミック製になります。
セラミックの１種である「ジルコニア」や「ジルコニアセラミック」などが使用されます。
セラミックは劣化や変色が少なく強度も優れています。
見た目は白く天然歯と違和感なく、汚れも付きにくい特徴があります。
特に「ジルコニアセラミック」は強度と美しさを兼ね備えていることから、差し歯（被せ物）にもよく使用されます。

ジルコニアとセラミックの違いについてはこちらをご覧ください。

▶「ジルコニアってなに？セラミックとどう違う？」

他には

• 金属の上にセラミックを重ねて焼き付けた「メタルセラミッククラウン」や
• レジンにセラミックを混合した「ハイブリッドセラミック」
• 最も天然歯に近い硬さと言われる「ゴールドクラウン（金歯）　」があります。

※当院ではできるだけ歯の神経を残すように治療します

差し歯一本いくら？

差し歯の治療の値段の相場について

保険の治療

3,000円から10,000円ぐらいです。
これに初診料やレントゲン代金などがかかってきます。
差し歯の治療は、前歯と奥歯で値段が変わり
奥歯は、安くなる場合が多いです。

自費の治療

素材によって異なります。

また、自由診療のため歯科医院によって値段が変わりますが、
80,000円〜150,000円ぐらいです。

▶︎アルプス歯科の価格について
＊被せ物のタブをクリックしてください

保険診療と自費の治療の違い

差し歯（被せ物）は材料によって、
・見た目の美しさ、
・耐久性、
・費用などが変わってきます。
保険の治療ではプラスチック製で治療し、自費の治療ではセラミック（歯科用の陶器）を使用することが多いです。セラミックの大きな特徴は美しさと耐久性に優れています。

項目ごとにそれらの特徴を比較しました。

	プラスチック （保険治療）	セラミック （自費治療）
見た目	変色しやすい	透明感ある白さが続く
耐久性	短い （約５年〜７年）	長い （10年以上）

　

前歯の差し歯ってムズカシイ！?

前歯におすすめの差し歯の治療は？

プラスチック製のものは、白い歯であったとしても
周囲の歯の色と合わせることが難しいのですが、
セラミック製の場合は、1人1人に合わせて歯の色の微調整や
質感に合わせやすいです。

前歯の治療は他の歯とちがい、大きく見た目が関係してきます。
慎重に選ばれることをおすすめします。

神経のない前歯が変色してしまいました

白い差し歯（被せ物）を入れる

健康な歯には神経と小さな血管が存在しています。これらは歯に栄養を供給し、古い物質を取り替える役割を果たしています。
しかし、神経を取り除くと血管も失われて、代謝がほとんど行われません。その結果、歯の内部に古い物質がたまり、歯が褐色から黒色に変色します。歯のホワイトニングをしても、この変色を取り除くことは難しいです。

そこで神経のない前歯が変色した場合は、歯を削って形を整え、白い差し歯を取り付ける治療で改善できます。

前歯の差し歯は、
・保険適用のプラスチック製と
・自費治療のセラミック製　の２種類があります。

セラミックの差し歯は、透明感があり隣の歯と違和感ない仕上がりにすることができます。
歯の色・形・大きさも調整することができます。

前歯の治療は、自然な美しさが求められますが、
患者さまの歯茎の状態や色など細かなで違いで見え方が違ってきます。
思っていた感じと異なるようなことがないように、
歯科医院でしっかり相談されることをおすすめします。

差し歯の治療を迷っています

差し歯かインプラントか

「差し歯」と「インプラント」は、同じ治療だと思っておられる方も
多いのですが、全く異なった治療です。
差し歯はご自身の歯が残っている場合に行うことができ
インプラントは、歯を失った時に人工の歯を補う治療です。

差し歯の治療は、外科的な処置がないため、
治療の期間もインプラントよりも比較的短く、
保険適用から自費の治療を選択することができます。
またご自身の歯を残すことができます。

しかし、差し歯は噛む力が通常の歯よりも弱くなったり
根元の歯が薄いと差し歯が取れてしまうこともあります。

インプラントは、自費の治療になりますが
ご自身の歯と変わらず噛むことができ、見た目の美しさも
違和感がありません。

自費の差し歯とインプラントの平均寿命は
メンテナンス次第で10年から15年ぐらいで大きな差はありません。
差し歯の場合は歯の根の状態が悪い場合は、
差し歯が長持ちしない場合もあります。

お口の中の状態に合わせて、患者さまがどの治療方法に
適しているかどうかを歯科医師とよく相談されることを
おすすめします。

アルプス歯科では、インプラントについても
客観的にメリット・デメリットを説明いたします。
一度お気軽にご相談ください。

前歯の差し歯の付け根が黒くなってきたどうしたらいい？

差し歯の歯茎の付け根が黒くなる原因

使っている材質が変色

保険治療における「プラスチック前装冠」は、土台に銀合金を主成分とした金属が使用されています。この銀合金は銀を多く含んでいるため、時間と共に変色の傾向があり、特に歯茎と接している部分で、金属の色が透けて見えることがしばしばあります。

土台の影響

差し歯の土台に多く含まれる銀が、時間と共に歯茎に作用し、歯茎の黒ずみの原因になっています。

歯茎の下がりが原因

加齢や歯周病で歯茎が退縮すると、差し歯の土台が露出し、黒く見えます。

歯茎の付け根の黒ずみを治す方法

差し歯を新しく交換

傷や汚れ、金属の黒ずみが気になる場合、プラスチック前装冠の差し歯をセラミックなどの他の材料の差し歯に置き換えることで、見た目の改善が期待できます。

歯周病の治療

歯茎の下がりが原因である場合、歯周治療を受けることで歯茎の健康を回復し、黒ずみの改善が期待されます。

定期的な歯科クリーニング

歯科でのプロのクリーニングは、歯石や歯垢の除去に有効です。
定期的なクリーニングを受けることで、歯茎の健康を維持・回復することができます。

差し歯のホワイトニングについて

差し歯は歯科医院のホワイトニングの薬剤で白くすることができません。

保険の差し歯の場合は
土台や裏側に金属が使われていることが多いため
治療後の年数がたつと、差し歯が変色した場合は、
差し歯自体を自費の「セラミック製」に
新しく作り変えられることも多いです。

差し歯がとれた時、他の医院でも治療できますか？

かかりつけの歯科医院で治療ができない場合でも
別の医院でも治療可能です。

取れてしまった差し歯は、
土台となっている歯の状態がよく、差し歯にも問題がなければ
そのまま付け直すことができる場合があります。
捨てずに治療まで保管をしておきましょう。

長くそのままにしていると歯の根っこ部分は
虫歯になりやすい状態です。
進行すると差し歯を戻すことができなくなり、
インプラントや入れ歯が必要になることもあります。

できるだけ早く治療を受けてください。