親知らずの痛みに関して、
原因や症状に応じた対応方法、歯科医院への受診が必要なケースまで、わかりやすく解説します。
親知らずの痛みは主に3つあります<その種類と特徴>
親知らずの痛みにはいくつかのタイプがあり、それぞれ対処法が異なります。
痛みの原因を理解することで、適切な対応ができます。
1.親知らずの歯周病が原因
親知らずの周りの歯茎が痛むケース。
- 歯茎の腫れや赤み
- 触れると痛む
- 食べ物が詰まりやすい
- 歯みがき時の出血
これは、親知らずが斜めに生えることで歯茎と歯の間に隙間ができ、そこに食べかすが溜まることが原因です。
2.親知らずが虫歯になっている
虫歯による親知らずの痛みには、以下のような特徴があります:
- 冷たい飲み物や熱い飲み物で痛みが増す
- 甘いものを食べると痛みを感じる
- 噛むときに痛みを感じる
これらの症状が現れた場合、虫歯が進行していることが多く、早めの治療が必要です。また虫歯が神経に到達した場合は、我慢できないほど痛くなることがあります。
3.智歯周囲炎が原因
親知らずの周囲に起こる炎症、智歯周囲炎が原因です。
-
症状は:
- 強い痛みと腫れ
- 口が開けにくい
- 発熱やリンパ節の腫れ
放置すると症状が悪化し、全身に影響を及ぼす可能性があります。
すぐにできる家庭での応急処置
歯科医院に行くまでの間、痛みを和らげるための方法をご紹介します。
冷やす
患部を冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげます。
- 冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで頬に当てる
- 一度に10分程度、2時間おきに行う
- 発熱やリンパ節の腫れ
注意: 直接、肌に氷を当てると凍傷の恐れがあるので避けてください。
市販の痛み止めを使用する
市販の鎮痛剤を使用することで、一時的に痛みを緩和できます。
- ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤
- 用法・用量を守って服用する
- 胃に負担がかかる場合があるので、食後に服用する
注意: 薬にアレルギーがある方や持病のある方は、医師や薬剤師に相談してください。
優しくブラッシングを行う
患部を傷つけないように丁寧にブラッシングすることで、炎症の原因となる食べかすやプラークを除去できます。炎症の原因がなくなることで、痛みが和らぐ場合があります。
親知らずの痛みは歯医者さんへ
親知らずの痛みは放っておくと危険です
親知らずの痛みは放置すると重症化する可能性があり、適切な治療が必要です。以下のような理由から、痛みを感じたら基本的に歯科医院への受診をお勧めします。
- 自己判断は危険: 一時的な痛み止めで症状が和らいでも、根本的な問題が解決されていない可能性があります。
- 専門的な診断が必要: 痛みの原因を正確に特定し、適切な治療方針を決定するには、歯科医師による診察が不可欠です。
- 早期治療で合併症を予防: 早めに治療することで、症状の悪化や周囲の歯への影響を防ぐことができます。
- 適切な治療計画の作成: 抜歯が必要かどうかなど、今後の治療方針を専門家と相談して決めることができます。
家庭での応急処置は一時的な対処法として有効ですが、できるだけ早く歯科医院を受診することをお勧めします。
まとめ 親知らずの痛みは、自己診断せずに早めに歯科医院へご相談ください
当院では、親知らずの痛みに対する診察・治療を行っております。お困りの際は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
A1:患部を冷やし、市販の痛み止めを服用することで、一時的に痛みを和らげることができます。ただし、症状が強い場合は早めに歯科医院を受診してください。
A2.痛みが一時的に治まっても、根本的な問題が解決していない可能性があります。再発防止のためにも、歯科医師による診察を受けることをおすすめします。
A3:抜歯の際は麻酔を使用するため、痛みはほとんど感じません。抜歯後の痛みや腫れは個人差がありますが、適切な処置で軽減できます。
A5:妊娠中でも治療は可能ですが、妊娠期間や症状によって対応が異なります。必ず事前に歯科医師にご相談ください。