かかりつけ歯科医機能強化型診療所、
歯科外来診療環境体制について
当院は「かかりつけ歯科機能強化型診療所」「歯科外来診療環境体制」の基準を満たした歯科医院です。
「かかりつけ歯科医機能強化型診療所」とは
当院は「かかりつけ歯科機能強化型診療所」です。
「かかりつけ歯科機能強化型診療所」とは、子どもから高齢者まで生涯にわたるむし歯や歯周病などの歯科の診療はもちろんのこと、医療・介護などの幅広い知識を持ち、地域医療を担う歯科医院のことです。
*当制度は通称、「か強診(かきょうしん)」という略称で呼ばれています。
「か強診(かきょうしん)」
になるには
厚生労働省が定めた基準を満たした医院が「かかりつけ歯科機能強化型診療所(か強診)」となることができます。
かかりつけ歯科医院(か強診)の歯科医院は、全国でも10%に満たず、どの歯科医院でも該当するわけではありません。
以下のような届出基準が挙げられます。
人員体制が充実している
- 医療安全対策に関わる研修を受けている歯科医師が常勤している
- 高齢者の口腔機能管理に関わる研修を受けている歯科医師が常勤している
- 予防やメンテナンスができる常勤の歯科衛生士が勤務している
訪問歯科診療、
歯を長持ちさせる治療の実績がある
- な訪問歯科の歯科医師が在籍しており、速やかに対応できる
また担当医名の連絡先など患者さまへ説明し文書で提出している。 - 歯周病のメンテナンス、補綴物の維持管理を継続的に行ってきた実績をもっている
地域医療機関と連携している
在宅医療を行う医科や緊急時に連携している介護・福祉サービス、保険医療機関など幅広い地域医療機関と連携している
緊急時に対応できる設備・器具が整備されている
AEDや酸素共有装置、血圧計、急患蘇生薬剤など緊急時に対応できる設備や体制が整備されている
感染防止など衛生管理体制が整っている
- 滅菌、感染防止のための十分な衛生管理体制や設備が整っている
- クリニックの施設内が禁煙となっている
- 歯科のユニットごとに歯の治療時などで飛散する物質を吸引できる環境を整えている。
「か強診」で受診するメリットは?
「か強診」の歯科医院でのみ、以前より患者さまの状態や希望に沿った治療をできるだけ保険の適用の範囲で受けることが可能になりました。
従来は、予防を目的として治療は保険適用とはなりませんでしたが、「予防歯科PMTC」や「フッ素湿布」も保険で毎月受診することができます。
PMTCとは、歯科医院で行われる専門家による徹底した歯面清掃、「プロによる機械的歯面清掃」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)のことを言います。
メリット1:歯科医院での歯のクリーニング(PMTC)が保険で受けられます
[歯周病の安定期治療]
歯周病の治療が一旦終了した方に対しての、予防歯科におけるメンテナンス(検査・歯石除去・歯面清掃など)が、毎月保険で受けられます。
認可を受けなければPMTC(プロによる機械的歯面の掃除)は、保険適用外でした。
メリット2:むし歯の予防(フッ素の湿布)が保険で毎月受けられます
[エナメル質初期う蝕管理]
初期の虫歯や虫歯になりそうな歯における、フッ化物塗布が毎月保険で受けられます。
(これまでは、3ヵ月以上たたなければ、保険適用になりませんでした)
メリット3:在宅、訪問ケアでの口腔リハビリが保険で受けられます
[在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理]
摂食機能障害の方の口腔機能向上を目的とした口腔ケアやリハビリテーションなどの指導・訓練が保険で受けられます。
患者さまのメリット
- 予防歯科のPMTC(歯のクリーニング)が保険で受けられます
- フッ素の湿布が毎月保険で受けられます
- 在宅の患者さまの口腔ケアやリハビリが保険で受けられます
安全、安心の目安になる「歯科外来診療環境体制(外来環)」
歯科外来診療環境体制とは?
「歯科外来診療環境体制」とは、感染予防のための衛生的な環境体制が整っている歯科医院のみが対象となる制度です。万一に備えた安全対策、感染防止、診療の環境の整備や衛生管理などの複数の基準を満たした医院のみ受けられます。
当制度は通称、「外来環(がいらいかん)」という略称で呼ばれています。
届出には、以下の条件が必要です。
- 所定の安全対策に関する研修を終了した常勤の歯科医師がいる
- 国家資格を保持する歯科衛生士がいる
- 緊急時の初期対応が可能な医療機器(AED、パルスオキシメーター、酸素ボンベ及び酸素マスク、 血圧計、救急蘇生セットなど)や薬剤が常備されている
- 診療における偶発症等緊急時に円滑な対応ができるよう、別の保険医療機関と連携体制が事前に確保されている
- 口腔内で使用する歯科医療器具は、患者ごとの交換や専用の機器による洗浄・滅菌を徹底し十分な感染症対策を行なっている
- 感染症を持った患者さまに対応できる設備、システムを確保している
- 口腔外バキューム(口腔外サクション、吸引装置)を設置している
当院での取り組み
AEDなど
AEDや酸素ボンベ・酸素マスクなど緊急時の対応に備えています
滅菌パック
患者さま⼀⼈⽤ごとに分けてパックし、⾼温⾼圧の滅菌器で滅菌を⾏っています
専用の機器を用いた
洗浄滅菌処理
当アルプス歯科では、ヨーロッパ最高ランク(クラスB)の滅菌器で、1回の使用ごとに滅菌しております。
上記は当院の設備の一部です。衛生対策については 「こだわりの滅菌・医療設備」をご覧ください。
こだわりの滅菌・医療設備かかりつけの歯科医院が
必要な理由
お口の健康が、認知症や心筋梗塞、糖尿病などの全身の健康と関係していることがわかってきています。また歯の健康は食事や会話などQOL(生活の質)にも大きく影響します。
かつては、むし歯など歯の病気の治療が中心でしたが、口腔機能を長期的に守っていくことが求められ、歯科だけにとどまらず、医科・福祉医療と連携し、ひとりひとりに寄り添った患者さまのメンテナンスが必要です。
お住まいの地域の歯科医院を選ばれる時、「かかりつけ医機能強化型診療所(か強診)」である歯科医院のご選択は、生涯のお口の健康を維持し、豊かな人生を歩まれる1つのポイントになるかと思います。